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東海地方の空き巣被害状況

東海地方4県

東海地方は全国でもっとも空き巣被害が多いと言われています。
平成28年に警視庁が出した都道府県別刑法犯の認知件数(侵入盗)では、愛知県が7,000件を超え全国トップ。
2位の千葉県(約5,500件)を大きく上回る水準でした。

 

 

 

なお、愛知県警による令和元年の侵入盗は3,993件まで減少しています。
昨今は犯罪グループが窃盗から特殊詐欺へシフトする傾向が強まり、全国的に空き巣被害が減少している様子です。

 

また、参考までに愛知県における侵入盗のうち住宅対象だったのは平成28年で4,154件(総数7,158件)、令和元年度は1,965件(総数3,993件)でした。
おおよそですが、侵入盗に対する住宅侵入(空き巣)の比率は50~60%ほどです。

 

参考:愛知県警察 令和元年中の犯罪の概況

 

その他の県の被害状況

 

令和元年中における愛知県以外の東海3県の侵入盗・空き巣被害件数は以下の通りです。

 

  • 三重県:1,130件(侵入盗)
  • 岐阜県:523件(空き巣)
  • 静岡県:515件(空き巣)

 

県によって統計内容が異なりますが、愛知県の傾向から上記の3県は侵入盗で1,000件を上回る水準、空き巣被害は500件を上回る水準になっていることが分かります。
いずれも全国平均に近い数字で、各県の人口は静岡県>岐阜県>三重県の順番で多く、静岡県については三重県より2倍以上人口が多いです。

 

つまり、人口に対する空き巣発生率で言えば、三重県>岐阜県>静岡県の順番で高いことが分かります。

 

愛知県だけ高い理由

 

愛知県内に多い空き巣犯

愛知県は全国の中でも飛び抜けて空き巣被害が多い地域です。
最大の要因とされているのが、愛知県民はタンス貯金の金額が全国1位であること。
現金を狙った空き巣被害の多さが愛知県の特徴で、統計データはありませんが空き巣被害1件あたりの平均被害額でも高い水準になっている可能性が高いでしょう。

 

また、愛知県は人口密度が高い割に信号や歩行者が少なくて車で逃走しやすい道路環境が整っていることも大きな要因です。
さらに夫婦共働き率は全国3位の実績があり、空き巣に入りやすい複数の要因が重なっています。

 

防犯意識は高い

 

愛知県民をはじめ東海地方に住んでいる人はタンス貯金の額が大きく、空き巣被害が多いことを認知しています。
そのため鍵の施錠を確認するなど防犯意識自体は高く、ダブルロックやディンプルシリンダー錠で玄関の防犯対策を講じている方が多いです。

 

しかし、泥棒から見ても空き巣をするメリットが大きい環境が整っているため、最新の防犯システムを瞬時に突破するノウハウを持った窃盗グループが多数存在しています。

 

一つの防犯対策だけで防ぐことは難しいので、2重・3重に防犯対策を講じるようにしてください。
玄関ドアだけではなく窓からの侵入防止対策もしっかり行いましょう。
防犯意識が高い住宅が多いため、未だにディスクシリンダー錠を玄関ドアに使っているなど防犯意識が低い家は狙われやすいです。

 

>>防犯対策には補助錠がおススメ!